お米の元素分布を見る?!

2024.10.14 11:48 - By まっさー

Featuring
Laser ablation
Mass spec: ICP-MS
はじめに

金属元素は、人体を維持するためにとても重要な役割があります。例えば、

    • カリウムは、体液のバランスを調整し、高血圧の予防に役立ちます​
    • 鉄は、酸素を運ぶヘモグロビンに入っていて、貧血予防に重要です
    • 銅は、鉄の代謝を助け、様々な酵素の働きをサポートします
    • 亜鉛は、免疫機能の維持や傷の治療に関与する大切な元素です

​などが挙げられます。                                                                        

こうした金属元素は、お米にも含まれていて、お米の無機元素の研究は、健康や栄養の向上だけでなく、味の改善や農業の持続可能性、そして食品の安全性確保の観点からとても重要です。

近年、栄養価の高さから、健康志向の高い人々を中心に玄米を選ぶ方が増えています。

そこで、玄米と精米の違いを調べるために、レーザーアブレーション-誘導結合プラズマ質量分析法(LA-ICP-MS法)を使って、無機元素の分布を観察しました。

やり方

精米と玄米をそれぞれ1粒を光硬化樹脂に埋め、1時間ほど硬化させました。

その後、試料表面を研磨し、LA-ICP-MSで分析しました。

お米の元素分布

顕微鏡の観察から、精米は糠(ぬか)と胚芽(はいが)がなく、玄米にはそれらがあります。

元素イメージング結果より、玄米には糠と胚芽の部分に、必須微量元素の銅と亜鉛が濃縮されていることがわかりました。

毎日の食生活の中で、玄米の食感を楽しみながら、栄養も取りましょう!